CFDを始めるにあたって手数料はどのくらいなんだろう?とか、コストとして考えておかなきゃいけないのには何があるんだろう?って疑問が出る事があると思います。

なので、CFDの手数料やコストについて記載します。

CFDのコストとして考える必要がある物

CFDのコストとして考える必要がある物は以下です。

  1. 売買手数料
  2. スプレッド
  3. 金利調整額(買いの場合)
  4. 配当相当額、権利調整額(売りの場合)

売買手数料とは?

売買手数料とは、その証券会社でCFD取引をする際に、払う事になる手数料の事です。

一回建玉(ポジションを持つ)するのにいくら、そのポジションを決済するのにいくらってかかります。
(片道いくら、の手数料)

売買手数料は店頭取引のCFDでは無料の所が多いです。

取引所取引のCFD(くりっく株365)では大体片道150円くらいかかります。

なので、くりっく株365でCFDやろうと思ってる場合は、売買手数料は完全に手数料として加味しておく必要がある物です。

スプレッドとは?

スプレッドとは、AskとBidの差の事です。

FXやった事ある方なら同じ意味合いなのでわかりやすいかと思います。

CFD取引では、同じ商品でも、AskのレートとBidのレートがあります。

Askのレートの方が高いです。

Askのレートが買い、Bidのレートが売り、を意味しています。

Ask:15.15ドル
Bid:15.10ドル

とかってなってます。(差は一例です。商品毎にスプレッドがどのくらいかは違います。)

この場合だとスプレッドが0.05ドルです。

例えば、買いから入る場合の注文では、まず、Askのレートでその商品のポジションを持つ事になります。

で、その持ったポジションを売る時はBidのレートで売る事になります。

で、Askのレートの方が高いので、注文をした(Askのレート15.15で買った)としたら、その瞬間から、決済で使う事になるレートが低い方のBidになります。(15.10)

プラマイゼロにするには値上がりしてBidのレートが15.15になる必要があります。(0.05ドルの値上がり)

=手数料として0.05ドル分払っての取引

上記は買いからの場合ですが、売りから入る場合も同様です。

Bidの15.10で売りから入ったら、決済(買い戻す時)では、Askのレートの方を使うので、15.15ドルになっています。

売りではレートが下がらなければ利益にならないので、0.05ドルの値上がりはマイナスです。

プラスマイナスゼロにするには、Askのレートが15.10になる必要があります。

=0.05ドルが手数料となってる

なので、CFDの手数料としてはスプレッドも考える必要があります。

スプレッドが大きなコストになるかは、スプレッドの広さと、取引頻度で変わります。

くりっく株365のスプレッドは広い

くりっく株365のスプレッドは広いです。

現行のくりっく株365をやろうと思っている場合は取引の回数が多いなら、スプレッドは完全に加味しておく必要があるコストです。

GMOのCFDのスプレッドは狭め

GMOのCFDのスプレッドは狭めです。

なので、やろうと思ってるCFDがGMOの物ならば、スプレッドはあまり手数料として考えなくてもオッケーかと思います。

めちゃくちゃ頻繁に取引をするならば、コストとしては考える必要はありますが。

金利調整額とは?

金利調整額とは、店頭取引のCFD会社の場合にある資金調達コストのユーザー側の負担です。

先物じゃない外貨建ての商品でCFDやる場合にかかります。

CFDは買いからも売りからも入れるので、買いから入る場合はコストとして考える必要があり、売りから入るならリターンとして考えられます。
(日本円が金利低いので。)

配当相当額、権利調整額とは?

配当相当額、権利調整額とはコーポレートアクションがあった場合に付与される物です。

コーポレートアクションとは基本的に配当金、分配金の事です。

CFD取引する商品が個別株とかETFなら配当、分配金が出てるので、それが権利調整額って名称でユーザー側に付与されます。
(店頭取引の場合。名称は微妙に違う事があります。)

配当相当額も同様の意味合いで、こっちはくりっく株365の場合につけられてる名称です。

これもCFDの買いから入るのか売りから入るのかによってリターンなのか、コストとして考えなきゃいけないのかが変わります。

買いからなら(askからの取引開始なら)、リターンになります。

売りからなら(bidからの取引開始なら)コストになります。手数料的に考えておく必要があります。

CFDの手数料の比較

以下に主なCFDができる証券口座のCFD手数料の比較を記載します。

くりっく株365の手数料

くりっく株365の手数料では、比較するのは売買手数料のみでオッケーです。

というのも、くりっく株365は取引所取引のCFDで、スプレッド、配当相当額はどこの証券会社の口座で取引しても同じなためです。

違ってくるのは売買手数料です。

また、くりっく株365は円で取引するため金利調整額は発生しないです。

売買手数料は150円前後程度です。

くりっく株365ができる証券会社 売買手数料
マネックス証券 片道税込141円
ひまわり証券 片道税込147円
岡三オンライン証券 片道税込156円
SBI証券 片道税込156円
マネースクエア 片道303円

※2019年12月時点

これらの証券会社ならば差がある事はありますが、ほぼない様な状態です。

マネースクウェアのCFDの手数料

マネースクウェア(マネースクエア)のCFDの売買手数料は高いですが、トラリピっていう、リピート系の自動売買ができるので、手数料のみで選択肢から弾かなくても良いかと思います。

FXのトラリピと同様の注文方法が、株価指数(日経225、NYダウ、FTSE100、DAX)でできます。

また、リピート系注文をCFDでやりたい場合はひまわり証券のループ株365も選択肢としてあります。

GMOクリック証券のCFDの手数料

GMOクリック証券のCFDの手数料の内容は以下です。

  • スプレッド(商品毎に異なる)
  • 売買手数料は無料
  • 金利調整額(金、銀、先物じゃない株価指数連動型のETF、ハイレバレッジ型ETF、ETN、REIT、株式、にかかります。株価指数先物の商品は、金利調整額はかかりません。)
  • 権利調整額(先物じゃない株価指数連動型のETF、ハイレバレッジ型ETF、ETN、REIT、株式にかかります。かかりますというか受け払いがあります。買いから入ったなら受ける・もらう方で、売りから入ったなら払う方です。)

GMOクリック証券のCFDは取り扱い商品がかなり多いです。

株価指数先物等でCFDやる場合には価格調整額というのがあるのですが、この価格調整額は株価指数先物の場合はコストにはなりません。

なので、手数料としては考えなくてOKな物です。(CFDでの長期投資、長期保有ってどうなの?

ワンタップバイ(PayPay証券)のCFDの手数料

ワンタップバイ(現PayPay証券)のCFDの手数料は、スプレッドです。

売買手数料は無料です。

ワンタップバイのCFDでできるのは、日経225、NYダウ、の先物でのCFDです。

なので、金利調整額も権利調整額もありません。

ワンタップバイにも価格調整額がありますが、GMOと同様コストにはなりません。

トライオートETFの手数料

トライオートETF(インヴァスト証券のETFを使ったCFD)でかかるコストは、スプレッドと金利調整額、配当相当額です。

売買手数料はかかりません。

また、トライオートETFでは自動売買で買いからってする方が多いと思うので配当相当額は基本的にプラスでの受け取りです。

=スプレッドと金利調整額のみ考えれば良い

という事で、CFDの手数料やコストについてでした。

くりっく株365では売買手数料(150円前後)、スプレッド(広めなので取引回数多いなら影響大)、配当相当額(売りから入るならコスト)を手数料として考えておく必要があります。

くりっく株365の場合は、どの証券会社でもスプレッド、配当相当額は同じです。

なので、売買手数料の比較だけでオッケーです。

GMOクリック証券のCFDでは、スプレッド(商品毎に異なるけど狭め)、売買手数料は無料、金利調整額はつく物もあるからつく商品の買いならコスト、権利調整額がつくのは売りから入るならコスト、って感じです。

株価指数先物のCFDならコストとして考える必要があるのはスプレッドだけです。(日経225、NYダウ、FTSE100の先物のCFD商品)

トライオートETFはスプレッド、金利調整額、を手数料として考えておく必要があります。

売買手数料はかかりません。

ワンタップバイのCFDではGMOと同様に、スプレッドのみを考えておけばオッケーです。

先物でのCFDなので、金利調整額や権利調整額等はありません。

売買手数料は無料です。

私はGMOクリック証券でCFD取引をやってます。

GMOのCFD口座ではどういった投資ができるのかについてはGMOクリック証券のCFD口座ではどんな投資ができるの?をご覧下さい。

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