S&P500での長期投資で投資信託にするか、分配金が出るS&P500連動のETFを買っていくか判断に迷うって事があると思いますが、どっちにするかで主に変わるのは税の部分です。

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ETFの配当(分配金)には税金がかかってる

ETFは配当(分配金)が出ると、そのお金に対して税金がかかってます。

ETFを購入しているのが特定口座・源泉徴収ありの口座なら、税金を引かれた状態で入金されます。

ここはSP500連動の投資信託とETFを比較した場合のETFのデメリット的な部分です。

で、ちょいややこしいかも知れないですが、SP500連動のETFを購入するって場合は、基本米国で市場に上場しているETFを購入する事になり、その場合、まず一旦米国で10%の税が分配金に対してかかっています。
(この税は所得があるなら外国税額控除申請を確定申告ですれば全額ではないですが戻ります。)

で、その残った額に更に国内で約20%(20.315%)の税が配当・分配金に対してかかります。

100から10%引いて、20.315%引くと、残りは、71.71%です。

なので、米国のS&P500連動のETFを買う場合、4半期に1回口座に入金されるドルは元の分配金からすると7割強になってます。

ETFの譲渡益(売却益)の税金は海外分はかからない

ちなみに、米国でかかる税の10%は分配金・配当、のみです。

ETFの譲渡益(売却益)の税金は海外分はかからない

なので、ETFを買い持ちしていて、後に売るってした場合に利益が出ていたら、国内分の20.315%のみの税金がかかります。

税制的には、配当(分配金)と、譲渡益、で異なるので留意しておいて下さい。

米国ETFをNISAで買うと国内分の税が非課税

で、この国内分の税に対して非課税なのがNISA口座です。

米国ETFをNISAで買うと国内分の税が非課税です。

NISA口座での買い付けにしたETFからの配当・分配金は米国での10%の課税のみで済みます。

NISA口座でなく特定口座で買ってる場合は国内の約20%の税もかかる様になってます。

=米国ETFをNISA口座で購入したら配当・分配金には10%の課税
=NISA口座で購入した米国ETFを売却した時の利益については非課税(売却益については現地分、米国分の税はそもそもかからないので。)

NISAで海外ETFを買うデメリットだけど特定口座になってからは外国税額控除申請でちょい戻る

上述した「配当については現地分の税がかかる」って部分はNISAで海外ETFを買うデメリット的な部分としてあります。

NISA口座で購入しているのに税がかかる部分があるので。

で、NISA口座は現行制度では2023年末まで、なので、その後は毎年、特定口座に移されるETFが出て来ます。

特定口座に移った場合、そこからは米国と日本で二重課税って事になるので、外国税額控除申請ってのをすると所得がある方ならいくらかは還付されます。

これは、確定申告作業が必要になります。

ETFをNISA口座で購入した場合、還付してもらうなら、2024年度分(2025年の2月~3月で確定申告)から作業が発生するって部分がデメリット的な物としてあり、ここも投資信託との違いの部分です。

ただ、外国税額控除申請は分配金の額が少なければ後々でもOKかと思います。

NISA口座のみでのSP500連動のETFの購入なら2024年度分は最大120万円分のETFが特定口座に移った状態なので、分配金も多くはないです。=還付申請しても戻って来る額が少ない=手間暇考えるとやらないってのも選択肢

2023年に買った分が特定口座に移されるのは、2028年なので、その翌年の確定申告(2029年の2、3月)から外国税額控除申請をするってのもありとは思います。

NISA口座で買ってる状態のETF(NISA預かりの状態のETF)の分配金にかかってる米国の10%は戻らないので注意して下さい。

NISAの時は国内の20%強の税金がかからない状態で分配金が入るので、二重課税になってないって状態で、控除ができず、税を取り戻すって事ができない。

上述した様に、NISA口座でのETFの分配金は、国内分は税がかからないので、元の分配金からすると90%が口座に入金されてます。

=そこまで気にする必要はない

で、特定口座に移った後は、米国の10%、日本国内分の役20%の内、米国の10%については二重課税になってるので、所得があるならば外国税額控除申請をすればちょい戻るって状態での買い持ちになります。

投資信託は分配金が出ないから税金がかからない状態で再投資になる

対して、SP500連動の投資信託は、分配金が出ないので、その投資信託を売却するまでは税金はかかりません。
(仮に利益が出ている状態で売却、利益確定したその時のみ税金がかかります。)

ずっと税金がかからず分配金も内部的に自動で再投資ってのが投資信託なので、その分、国内の税金払いを後々にまわせて再投資な分(分配金出ないので税金かからずな分、元本増加)、複利効果が効いてより後の絶対額が上昇って可能性も多分にあります。
(ただ、国内分のみ非課税で繰り延べできるってだけみたいです。)

これはETFと投資信託を比較した場合の投資信託のメリット的な部分としてあります。

国内分の税金払いを後々にまわせて元本増加速度を上げられるので。

ここら辺がETFにするか、投資信託にするかの主だった違いです。

ただ、反面、分配金も常に自動で再投資なので、投資信託は後の評価益が全てです。

S&P500のETFの配当(分配金)は買い持ちしてるだけで増えて来た

ETFにした場合は、分配金をもらいながらって事なので、それまでにもらっている分配金もありますし、買い持ちしていればその後も分配金は出るって面があります。

また、S&P500のETFの配当(分配金)は買い持ちしているだけでも、もらえる分配金自体が増えて来ました。過去は。

=買い増しをしない時期でも保有していれば、もらえる配当が増えて来た

なので、途中で買うのをストップする時期が来たとしても、売却せずに持っていれば、買ってないのにもらえる分配金は増えてってるって可能性は普通にあります。

過去は長期間で見れば分配金は右肩上がりで来たので。
(減配になる年もありますが、長期では右肩上がりで来てます。)

ETFと投資信託のメリット、デメリットを考えてどちらにするか決める

買うのをETFメインにするか投資信託メインにするか、はどっちが良いとか、どっちが良くないとかじゃなく、結構、好みとか、投資の目的によるかと思います。

ETFと投資信託のメリット、デメリットを考えて自分にとってはどちらが良いかを決めるって感じです。

投資信託のメリットの税の繰り延べ効果を得て(ETFは現地分の税の分だけ投資期間中に差が出るのがデメリット)、売却時に評価益を最大化したい、なら投資信託ですし、投資信託のデメリットでありETFのメリットの投資の期間中も配当・分配金もらいながら過ごしたい、ならETFになります。

後の暴落時に売り時を考えて定期的に現金化→他に配分する事ができそうか、とかもあるので、投資信託一択よりはETFも買い持ちしていた方が良いと思います。

私は、配当金・分配金は投資継続のモチベーションに繋がるのでETFをまずNISA口座で買うってのが長期投資には良いんじゃないかなと思います。

で、外国税額控除申請は、まぁまぁの額になるまでやらずでも良いですし、興味があるなら経験としてやっとき、面倒じゃなかったなら毎年やる、みたいな感じで。

NISAが現行のままで2023年末で終了したなら、その後はつみたてNISAにして、税優遇の状態で投資信託を買うって事はできます。

あとETFは複数種類買うって場合、NISA口座の手数料無料等の関係で、NISAの時期じゃないと複数種類の自動買付は難易度が上がるって感じがあるので、ETF買うならNISA口座が選べる時期にやっとくのが楽ってのもあります。

という事で、投資信託じゃなくS&P500連動のETFで分配金が出る事で変わるのは主に税の部分です。

ETFの比較方法についてはどのS&P500連動のETFを買うか比較するには?をご覧下さい。

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