トラリピを始めようと思って設定を考える際に、ロスカットレートをどこにするかどうやって決めれば良いんだろう?って疑問が出て来ると思います。

ただ、ロスカットレートはここにすればOK!的な答えはありません。未来の事でどこまで行くかは分からない事なので。

なので、この記事では、トラリピのロスカットレートをどこにするかの決め方として判断材料になる様な事を記載します。

トラリピはマネースクエアの口座があればできます。

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人によっては購買力平価

トラリピのロスカットレートは、人によっては購買力平価を参考にしてロスカット水準を考えたりもします。

購買力平価はこんな感じの物です。↓

購買力平価|証券用語解説集|野村證券より引用

購買力平価(こうばいりょくへいか)

為替レートの決定メカニズムの仮説の一つ。

ある国の通貨建ての資金の購買力が、他の国でも等しい水準となるように、為替レートが決定されるという考え方。

あるモノが日本で120円、米国で1ドルである場合、1ドル120円であれば、120円(1ドル)は日本でも米国でも、それを1単位として購買する力を持っており、購買力平価が成立していることになる。

購買力平価の問題としては、「日本ではハイテク製品は安い・・・」というように、モノによって購買力を等しくする為替レートが異なることである。現在の状況では、消費者物価指数対象品目では1ドル=200円程度、卸売物価指数対象品目では1ドル=160円程度が購買力平価とされている。

購買力平価のユニークな計算方法として、マクドナルドのビッグマックの価格に基づいた購買力平価があげられる。どの国においても全く同一の商品で比較可能な対象商品として優れているうえ、この商品の場合、農畜産物、工業製品、人件費、物流コスト、サービス費用等の多くの要素費用を含んでおり、財・サービス全般の平均としての購買力平価を表示するものとして優れている。

Aっていう物が日本でもアメリカでも販売されていて、日本では150円、アメリカでは1ドルで買える、って場合には1ドル=150円として、購買力が同等、って感じの考え方です。

実際の為替レートとは違っても、購買力ってものさしで考えるとこのぐらいのレートと言える、みたいな水準です。

で、過去の購買力平価を見ると、通貨ペアによっては、下値や上値の水準として使えるかも!?って感じになっています。

なので、ロスカットレートをどこにするか迷った場合は選択肢の1つとして、購買力平価が使えます。

通貨ペアと購買力平価でネット検索

マネースクエアの口座開設者ならばアカデミアで主要通貨ペアの購買力平価が確認できます。

未開設時点で確認したいって場合は、「通貨ペア 購買力平価」等でネット検索すれば主要通貨ならば確認できます。

人によっては過去最安値

他には、人によっては過去最安値を基準にしたりする事もあるかと思います。

更に、過去に最安値を更新した時の値幅を、今分かってる過去最安値から引いて考えたり、ってのも目安としては選択肢にはなると思います。

過去の最安値を突破した時の値幅、で、切り返したって事なので、ロスカットレートをどこにして設定を考えれば良いか判断つかないって時には選択肢にはなります。

その国の政府が対策をとった、とか、市場的にその値幅で売り方、買い方が反転したって事なので、その値幅がロスカット水準の決定に役立つ事もあると思います。

ただ、根拠としては乏しい部分はありますが。

過去最安値のボリンジャーの-2σ以下等

他には、過去最安値の時のボリンジャーバンドの-2σ以下とかも目安にはなるにはなります。めっちゃ遠くはなりますが・・・。

どこまで下がるかなんて誰にも分からない

ただ、どこまで下がるかなんて誰にも分からないです。

極端に言うと、第二のプラザ合意が出てきたりしたならば、半端じゃなくドル安になる可能性が出てくるって事なので、ドルストレートでやってるならば(ドル円や米ドルとの通貨ペア)、上記の様な基準はほぼ意味がなくなります。(関連:トラリピで売りでの仕掛けを設定する時はリスクをちゃんと考えておく

起きる事の影響度合いの大小は差はありますが、何が起きるか分からずって事には変わりないので、やはり余裕資金でやる必要があります。

二国間のパワーバランスが大幅に変わらない≒先進国同士

また、上記の様な目安でロスカットレートを考える時には、二国間のパワーバランスがそこまで急激には変わらなそうって通貨ペア≒先進国同士の通貨ペアって事も留意しておいて下さい。

急激に変わらない可能性=長めにトラリピをレンジ内で稼働させやすい可能性=レンジ外れても利が積み重なってる可能性高い、ってできるので。

新興国と先進国の通貨ペアですと、まだ大きなレンジとしてもかたまってないって値動きの事が多いです。

政治的に安定してない(政権的にも政策的にも大きく方向性が変わる可能性があったり)、とか、インフレが凄過ぎる(通貨価値毀損、下落=相対的に円高方向)、とか、通貨価値の防衛策の継続性に懸念、とか、どっちにしろ1方向に長い事動いていく可能性が出て来ます。もちろん先進国同士でもそれはあるとは思いますが。

ただ、私的には長期で考えると先進国・新興国との通貨ペアだとレンジ相場=トラリピでかける時間少なく投資できるかどうかに懸念があるので留意しておいて下さいって感じです。

かなり近付いたなら更にの余裕資金内で追加入金でロスカットレートは下げれる

また、仮に、自分が余裕を持った状態の強制ロスカット水準のポジション量&資金量でやっていたとしても、もちろんそれに近付いてしまう事はあります。

その場合には、更にの余裕資金内で追加入金をすればロスカットレートは下げれます。

上述した、レバレッジ1に近付く様な資金量&ポジション量に近付くので。

なので、一応対応策としてはあります。

例えば、購買力平価をロスカットレートの目安として判断した場合でも、最初から購買力平価まで保つ様にしてなくとも、ロスカットレートが近付いたから購買力平価まで保つ様に資金を追加投入、としたり。

もしくは、レバレッジ1レベルにまで資金を投入してその時期を耐え、その後レンジが仮に戻ったのならば、また再度ロスカットレートを考え必要資金だけ残して出金ってしたり。
(戻ると感じる通貨ペアだと思ったのならば。)

その時には最安値を更新している事もあるので、それも加味して再度ロスカットレートを決める事になります。

ただ、追加投入は結構判断が難しい部分で、やっぱり自己責任で判断って感じになるので注意しておいて下さい。

どこまで行くかは分からない事なので。

という事で、トラリピのロスカットレートの決め方についてでした。

ここなら良い!的な物はない事なので自分で判断するしかないですが、購買力平価や更新を加味した過去最安値以下、等々だったりがあります。

また、その通貨ペアが先進国同士なのか新興国なのか等は加味してトラリピのロスカットレートを考えておいて下さい。

仮にロスカットレートに近付いてもっとロスカットを離したいってなったら、ここまで耐える様に更に追加入金とか、レバレッジ1レベルまで入れといてその時期は利回り下がっても良いからそのままにしておく、とかって感じで対応策もあります。

ただ、追加投入すれば問題ないってわけじゃないのでリスクについては注意しておいて下さい。

追加投入しても強制ロスカットまで到達しちゃった、ならばそれだけ損失は膨らむって事なので。

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