株に興味が出てきて、色々と調べていると「配当利回り」って言葉が出てくると思います。

その時に「配当利回りって何!?」ってなる事があると思うので、株の配当利回りとは何なのかについて記載します。

配当利回りは、株式に投資する際の企業選定に役立ったり、投資するタイミング判断に便利だったりします。

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配当利回りとは?

配当利回りとは、その株を購入すると、その時の株価の内、何%が配当として年間に出る見込みかっていう数字です。

例えば1株あたりの配当金が120円で1株2500円という時

例えば1株あたりの配当金が120円で、1株2500円という時、2500円の内、120円は何%に相当するのか?っていうのが配当利回りです。

120÷2500×100=4.8%

なので、1株あたり120円の配当を出す企業の株価が2500円の時は、配当利回りは「4.8%」って出ます。

株価は変動している

企業の株価は日々変動しています。

同じ企業の株を買うのにかかるお金自体が人それぞれ違う

配当利回りで考えると分かりやすくなる

配当は1株あたりいくらってもらえるのに、その1株を買うのにかかる額がその時々によって違うわけなので、どのくらいもらえるかの効率性を考えるのに「配当利回り」を見るのが便利です。

いちいち、「この株を◯◯株(株数)買うと、配当が年間にこんだけ入って(1株あたりの配当×◯◯株の計算)、◯◯株を買うのにかかる投資資金は◯◯◯◯◯円だから・・・」って計算して、「良し、投資しよう!」とか「いや求める水準にないから今はやめておこう」とか判断するのは大変です。

なので、「配当利回り」を確認すれば、「あ~今買うとこんくらいの水準なのね」ってのが分かり、判断をはやくできます。

配当だけで考えればその時のお得度が配当利回りで分かる

配当の事だけで考えるならば、その時のお得度が配当利回りで分かります。

例えば、1株あたりの配当金が120円っていうD企業があったとします。

株をいつ買うかは個人のタイミングなので、ある人は株価が2500円の時に1株買った(Aさん)、ある人は株価が3000円の時に1株買ったって状態が生まれます。(Bさん)

AさんもBさんも、もらえる配当の額としては同じです。

この例で言ったら、年間に120円。(国内株は年に2回配当が出ます。中間配当、期末配当って形で60円ずつ等。)

投資額として、株を買うのに2500円使って、年間120円もらえるって事は、使った資金に対して配当が4.8%出てるって事になります。

=Aさんは配当利回り4.8%のタイミングでD企業の株を買った

Bさんは株を買うのに3000円使って、年間120円もらえるって事なので、使った資金に対して配当が4%出てるって事になります。

=Bさんは配当利回り4%のタイミングでD企業の株を買った

同じ120円をもらうのに払った額が、かたや2500円、かたや3000円です。

配当だけでお得度合いを考えると、2500円の時に買った方がお得って感じになります。

=配当利回りが高い時に買うと配当だけ考えるとお得

配当利回りは株式を購入する画面に出ている

その時々の配当利回りは、どの証券会社も、株式を購入する画面に出しています。

なので、そこで確認すればOKです。

ネオモバで株買う時もちゃんと配当利回りが出ています

株式に投資する際の企業選定に役立ったりする

配当利回りは、配当を重視して投資する場合は、企業選定に役立ったりします。

配当利回りっていう同じ指標というか同じ物で、その部分に関しては比較検討ができるので。

単純にA企業の配当利回りは「4.5%」で、B企業の配当利回りは「1.5%」ならば、配当を重視して株式投資をするならA企業が候補として濃厚、って判断できるので。

もちろん配当利回りが高いって事は、株価が安くなってたり(市場がその企業の先行きに懸念の人が多いから自分で判断)って事もあるので、配当利回りが高い方を常に選ぶってわけではないですが、配当重視の人が配当利回り「0.8%」とかの企業を買うってのは、投資目的に合ってないので、そこを弾いていけます。

100÷配当利回りで回収期間もすぐ出る

買った年の配当の額がその後もずっと出されると仮定すると、配当利回りが5%ならば、20年間で配当だけで投資原資が回収できるって意味合いです。(税引き前)

100%(=投下資金)÷5%(配当利回り)=20

配当利回りは年間の配当が株価に対してどのくらいの割合かの数値なので、上記の25の単位は年です。

なので25年で配当のみで投資資金を回収できるって意味合いになります。

株価2倍と同等って感じです。

配当利回りが4%の時に買った株がその後もその時の配当額を出すって仮定したら、25年間で投下資金が100%回収できるって事になります。(配当の積み重ねで元本分回収)

で、その間に出てる配当も再投資するなら更に回収が早まる事になります。

で、増配もあります。(1株あたりの配当が増える。毎年毎年増配=連続増配の企業もあって米国株には多いです。)

もちろん、その逆の減配もあったり(回収期間増える)ってのはありますが。

なので、企業の配当性向(配当が利益の内のどのくらいを占めているかの割合。無理し過ぎじゃない?とか、逆にまだ増配余地ありそう、とか)だったり、フリーキャッシュフロー(諸々支払った後に使えるその年の企業活動で残った現金=配当などの原資としての現金)が例年に比べて極端に減ってないか、減少傾向にないか、とかは見る事になります。個別銘柄の場合。

こういうのが面倒って時はETFって感じになります。SPYDとかHDVとか。(SBI証券のNISA口座での米国ETF自動購入の設定方法

同じ会社の過去の配当利回りと比較すると投資するタイミング判断に役立つ

また、同じ会社の過去の配当利回りと比較すると、投資するタイミング判断に役立ったりもします。

株の割安さの判断の1つとして使えるって感じです。

同じ企業で、この時は配当利回りが3%、この時は2.8%、この時は4.5%、この時は3.2%、で、今の配当利回りは4.3%、だとすると、今は過去から考えても結構レアな株価なんだなって判断の1つにできたりします。

その会社の株主還元への姿勢がそこまで変わってない、とか、株価が上がってて配当利回りが同じぐらいで推移しているなら、増配され、結果配当利回りが上がる→株買われて株価が上がる→配当利回りが例年の水準になる、みたいな感じもあるので、それを加味しても今の配当利回りでこの株を買えるチャンスは結構レアなのかも知れない、みたいな感じで、投資するタイミング判断に役立ったりします。

もちろん、高配当の企業は成熟企業の事が多く、成熟企業で株価が結構下落って事は他の要因でリスクが結構あるって事はあり得ますが。

私は、米国株をメインで買ってるのですが、過去の配当利回りを比較して投資するタイミング、その株の割安さ加減を判断して買う事は結構多いです。

株価は結構下落したけど配当利回り的にはまだ割高水準なのかな?とかって判断したり。

米国株の過去の配当利回りを確認するには?

米国株の過去の配当利回りを確認するには、Zacks.comやDividend.comを使うのが分かりやすいです。

という事で、株の配当利回りとは何なのかについてでした。

配当利回りは、その時の株価の内、年間の配当が占める割合はどのくらいなのか、を表示している値です。

株価は変動しているので、配当利回りも変動します。

株が高くなれば、配当利回りは低くなりますし、株が安くなれば、配当利回りは高くなります。

結局もらえる配当額は同じですが、投下資金に対してどのくらいの割合でもらえるかは、株価によって変わってくるので、そのタイミング判断とかに使えたりします。

また、同じ企業でも過去の配当利回りの推移と現在の配当利回りを比較すると、今の株価が割安なのか(結構レアなのか)、普通なのか、割高なのかなんかの判断もしやすくなります。

証券口座に振り込まれる配当は税引き後の額です。配当の税金については株の配当金にかかる税金は?源泉徴収ありだと税率はどのくらい?をご覧下さい。

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